ふかちんの詩
《思考》
思考は、混乱し、時間は加速する。
思念は、時間を超え、空間を飛び越える。
現実は、非現実となり、心の世界が広がる。
そこに存在する。
無ではなく混沌の世界。
私は、考える。
どれが現実かと。
現実は一つの指針。
《幾度と無く》
幾度と無く悲嘆に暮れただろう。
幾度と無く絶望の淵をさ迷っただろう。
その中に差す一筋の光。
希望。
かすかな望み。
全ては、僅かな可能性の問題。
時は、移ろう。
移ろう中で、状況は変化する。
心もまた移ろう。
昨日、見なかった夢も、明日は見れるかもしれない。
《季節》
やわらかな光。
幾度と無く、舞い降りる。
かすかに、感じる春の息吹。
凍てつく季節の終焉。
めぐるめく季節は、また移ろう。
幾度と無く移ろう。
春夏秋冬。
自然の喜怒哀楽。
やわらかな光を受け、木々がざわめく。
一時の風を受けざわめく。
次の季節を予感しながら。
《プログラマー哀歌》
いつも普通でいたかった。
気づかない振りをしていたかった。
分からない振りをしていたかった。
オフィスの中、悪魔の幻影がたたずむ。
誰も気づかない。
悪魔と目が合った。
悪魔は私に笑いかけた。
ひと月で1万行のプログラムを書くプログラマー。
天才的な変人か?
変人はプログラムの行間に悪魔を見る。
誰かが言っていた。
天国が存在することは信じられなくても、地獄が存在することは信じられると。
地獄が始まった。
プロジェクトは火を噴き、私は火消しにまわる。
他人の書いた膨大なプログラムの中から、バグを見つけることにやっきになる。
絶望的なスケジュールの中、仲間はどんどんいなくなる。
みんな逃げる。
みんな次々に消える。
みんな首になる。
お偉方の罵声が飛び交う。
私が逃げないよう、私には甘い言葉を送る。
そんな中、ひたすらバグを潰す。
眠ることも許されずに、バグを潰す。
そして、永遠にも思える時が経った後、その時はやってくる。
終わりの時はやって来る。
終わりは、ただ終わる。
静かに終わる。
残されるのは、燃えカスとなったプログラマー。
《休む》
しずかに、しずかに、ただ休む
のんびり、のんびりと、ただ休む
静養していたこの一年間
でも、まだこれからいっぱい休めるんだって
わーい
《ふわふわ》
ふわふわ、ふわふわ、雲が浮かんでいるよ。
ふわふわ、ふわふわ、雲が流れて行くよ。
あの雲のように心もふわふわになあれ。
《大道芸とキリスト》
街角の大道芸。
演目は、人間美術館。
芸人が色々な彫像を演じている。
そんな中、十字架に張り付けられたキリスト像が登場。
思わぬところでキリストとご対面。
《かえるがぴょこ》
ぴょこ、ぴょこ、ぴょこ。
かえるがぴょこ。
田んぼのあぜ道、かえるがぴょこ。
《神さま》
神さま、私の願いを聞いて。
お願いだから、願いを聞いて。
私に楽しい心を下さい。
楽しいひとときを下さい。
いつまでも、いつまでも。
楽しく、楽しく。
《不思議》
不思議、不思議、世の不思議。
森羅万象、全て不思議。
この世は神秘に満ち溢れている。
不思議、不思議のミナクルワールド。
ようこそ、不思議の世界へ。
《心》
心の風船が破裂した。
心が一気に溢れ出す。
心の境界線が無くなった。
心は、世界と通じ合う。
心は、世界と溶け合う。
心と世界が入り混じる。
《喫茶店》
休日に喫茶店でコーヒーを飲む。
なんとも、のんびりしたひととき。
なんとも、満ち足りたひととき。
ほっとする。
ぼーっとする。
物思いに耽る。
休息のとき。
静かなるひととき。
《命》
幾千の世代を継いだのだろう。
幾万の命を紡いだのだろう。
私に繋がる命の鎖は。
太古の昔から今に至るまで。
今、生命の根源から命の息吹を感じる。
命に賛美しよう。
《ハムスター》
かわいい、かわいい、ハムスターよ。
そのつぶらな瞳は何を見ているんだい。
私の顔かい?
私の顔は大きいかい?
ひまわりの種はおいしいかい?
くるみやアーモンドの味はいかがかな?
おなかをウニウニ触られるのは、やっぱり嫌いかな。
う〜ん、ハムスター話せればいいのに。
《カレイ》
ぱりぱりぱり。
音を立てて食べるカレイのから揚げ。
からっと揚がった、小さなカレイの丸揚げ。
おいしい、おいしい。
《遊んでくれよ!》
遊んでくれよ!
遊んでくれよ!
おい、出てきて遊んでくれよ!
遊んでくれないといじけるぞ!
ハムスターに呼びかけるも、なかなか巣から出てきてくれない。
意地悪。
《江ノ電》
ガタン、ゴトン
江ノ電が通る。
車よ退きなさい。
ガタン、ゴトン
江ノ電が通る。
ハトよ退きなさい。
ガタン、ゴトン
のろのろとスローに走る。
ガタン、ゴトン
海辺に臨んでゆっくり走る。
《チューリップ》
真っ赤な、真っ赤な、チューリップ。
かわいい、かわいい、チューリップ。
四角い鉢にチューリップ。
学校のベランダにチューリップ。
虫にやられませんように。
《夜桜》
ビールを一杯ひっかけて、ちょっとほろ酔い夜桜見物。
提灯の光に浮かぶ夜桜。
妖しい、妖しい、夜桜。
妖艶な女性に通じる妖しさだ。
